こんにちは、スタッフの吉田です。
今日は「床の間」のお話をしたいと思います!(^^)
床の間は現在の新しい住宅ではあまり取り入れられていません。
私も祖父の家にありましたが、生まれ育った家にはありませんでした。
古い日本家屋や旅館の客室に目をやってみると、畳の部屋には必ずといっていいほど「床の間」があります。
板張りの床が一段高くなっているところがあったり、掛け軸や季節の花が飾られているところです。
エムズでもたくさんの和室を見てきましたが、床の間も含めた和室を計画した数は少ないです。
「床の間」を設けたくてもスペースがなかったり、敷居が高くてなかなか・・・と思いますよね。
先日、(株)山弘様に訪問に伺ったとき、このような和室を拝見しました。
特別「床の間」という空間が設けられているわけではありませんが、
銘木の台を置いて、その上にお花を生けるだけでとても素敵なしつらえとなっています。
窓の開口部から見える植栽も相まってとても気持ち良い和室でした。
こちらも一角にこのようなスペースを設けて。障子を挟んで柔らかい採光を取り入れています。
このような演出の仕方もあるんですね。
「床の間」は、簡単に言ってしまうと、美術品を飾るギャラリースペースです。
掛け軸や活けた花、香炉つぼなどの鑑賞用のものを置き、季節感を取り入れ、花を活けたりすることで、
おもてなしと主人の知性や感性をアピールできる場としても使われたそうです。
床柱や落とし掛けといった正式な床の間を計画することは難しくても、
このような家具や窓の取り方で現代風の床の間として和室の空間を演出してみるのはいかがでしょうか(*^^*)